手に職をつける"ということ

 私は40代で現在理容師をしています。

 

 地元の工業高校に通っていた私は当時3年生の進路決定の際、自身の趣味からのこともあり愛知県の模型会社に就職を決めました。

 現在の就職氷河期がおとずれる前のしかも工業高校ということもあり、私の高校では求人数が生徒数を上回っており、就職に対して何の不安も感じていなかった当時の私は好きなことが出来ると安易に進路を決めていたとも言えます。

 

 しかし就職して5年も経つ頃、徐々に模型販売店や玩具店が減少していっていることを感じた私は今後の業界の縮小の恐れや、実際の就労時間、給与に対する不満もあり転職を決意しました。

 

 再就職の際、私の実家が理容店を営んでいるということもあり両親から一度理容師の道を進められました。今までの経歴を生かしたいと思いハローワークへも何度も足を運び、求人情報誌や転職サイトなども調べましたが両親や親戚、友人らの""手に職をつけることは今からの時代強みになる""と言う強い薦めもあり私は理容師に転職することを決意しました。

 

 地元の理容美容専門学校へ入学し、それと同時に市内の理容店にも就職し昼間の学校が終わるとそのまま店舗での研修という日々が始まりました。

 

 実際の理美容の華やかな表のイメージとは違い、終業後の夜中までの練習や給与の少なさから転職を誤ったとも思いましたが、専門学校卒業と同時の国家試験にも受かり、現在は実家の理容店で細々とではありますが友人やお客様とのふれあいを大事にしながら""現金をいただける""というこの仕事に誇りをもっています。"